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2009年4月 8日

矯正治療について

矯正治療は何歳くらいから始めるのが良いですか?
ブリッジや差し歯があります。矯正治療はできますか?
不正咬合の割合はどれくらいですか?

上の前歯の並びだけが気になるのですが、部分的な矯正はできませんか?
矯正だけで治療する場合と手術もする場合の違いは何ですか?
歯列矯正と審美歯科の違いは何ですか?
外科矯正と美容整形の違いは何ですか?

矯正治療は何歳くらいから始めるのが良いですか?

大人の矯正と子供の矯正では、治療を行う目的もできることも異なります。

大人は顎の成長が既に終ってしまっていますから、そのひとの持つ顎の骨の中で最も美しく、かつ安定するように歯を並べていくことが治療です。
つまり、顎が出ているとか引っ込んでいるとか、あるいは横に曲がっているとかいう状態があったとしても、それは変えられないということです。

もし骨組みから治して行かねばならないなら、外科矯正が必要になってきます。
また、歯が乱杭で収まりきれない場合には、歯を抜くことが必要になることも多くなります。

一方、子供では顎の成長を利用して、骨組みの不正を治療していくことが可能です。
そのほか歯と顎の大きさのバランスが合わず、ガタガタな歯並びの治療でも顎を広げることで、将来歯を抜かなくてもきれいに歯を並べることが可能になることもあります。

顎が横に曲がっているような場合にも、正しく咬み合うように治療していくことで、徐々にずれがなくなり対称な顔に近づていきます。

ここで注意しなければならないことは顎は場所によって成長する時期が異なるということです。

上顎はおおよそ10歳くらいには前方への成長が終ってしまいます。それに対して下顎は背の伸びと同じような成長パターンで、思春期の頃に最も大きな伸びを示します。個人差がありますが女の子では10〜12歳くらい、男の子では12〜15歳くらいの頃に背が伸びますし、下顎も前方へ大きくなります。

したがって、治療が必要な場所がどこであるかによって、治療に適した時期が違ってきます。

受け口で上顎が引っ込んでいる(劣成長)ような場合、5、6歳くらいの早い時期から治療を始めた方が効果が出ます。10歳近くになるとあまり効果がありません。

下顎が引っ込んでいる出っ歯の場合にはもう少し遅くても問題ありませんが、10歳近くになるとやはり効果が出にくくなるため、治療の期間も考慮して8、9歳頃には治療を始めた方が良いと思います。
(出っ歯の方は背の伸びと同じようには下顎が伸びません)

顎を広げる治療の場合にはやはり早い方が効果が出やすいのですが、永久歯の生えそろう12歳くらいまでは、まだ可能です。

状態によってはすぐに治療に取り掛からず、しばらく様子を見るだけでもいい場合もありますので、詳しくはご相談にお越しください。

子供の矯正治療の目的は骨組みの不正を改善することや正常に成長が進むように環境を整えることですから、全体的に歯を並べなければならないような場合は、永久歯の生えそろう12歳以降にブラケットを用いた全顎的な矯正治療が必要になります。

つまり二段階の治療です。骨格に問題がなく、前歯の少しのずれを治すだけで済んでしまうと考えられる場合以外は、乳歯が残っているうちにブラケットをつけて前歯を並べる治療は無意味だと思います。

ブリッジや差し歯があります。矯正治療はできますか?

ブリッジや差し歯についても通常問題なく矯正治療を行うことができます。

ただし、天然歯(治療をしていない歯)と比べて接着剤がつきにくいため、何度か治療途中で矯正装置がはずれてしまう可能性があります。
はずれたときには再度接着剤でつけ直す必要があります。

あまり頻繁にはずれると治療がその分遅れてしまいますが、やむを得ません。
差し歯でも接着剤が良くついて、まったくはずれないこともありますがやってみないとわかりません。
途中ではずれた場合には、無料で修理しています。

歯を抜かなくてはならない場合には、できるだけ治療をしていない歯を残すために神経をとってしまっている差し歯などを抜いたりします。

不正咬合の割合はどれくらいですか?

厚生省(現厚生労働省)の歯科疾患実態調査によると、上顎前突(じょうがくぜんとつ: 出っ歯)1.55%、下顎前突(かがくぜんとつ: 受け口)4.16%、開咬(かいこう: 前歯が咬み合わない)1.24%、叢生(そうせい: 乱杭歯)6.50%、その他の不正咬合(ふせいこうごう)3.22%となっています。
そして、調査対象の約18%は矯正治療が必要と判断されています。

また、矯正専門家の調査によると、学校児童、生徒について何らかの異常が認められるものは約50%とかなり高率になっています。

部分的な矯正はできますか?

矯正歯科治療では、上下のすべての歯に装置をつけなくても可能な場合もあります。
部分的な矯正をMTM(minor tooth movement)といいます。

しかし、それが可能かどうかは、部分的な矯正治療をした後で、咬み合わせが良くなるのか、さらにはその咬み合わせが維持し、安定するのかによると考えます。

上の歯だけをきれいに並べても、下の歯ががたがたで良く咬めない状態になってしまうのならば、やはり安定しないでしょう。
その場合には、強く接触するような歯を部分的に削るなどの処置が必要になるかもしれません。

部分的な矯正が可能であるかどうかは歯並びの状態を拝見させていただいた上で、お答えさせていただきます。

もしこのような治療がご希望のときも相談にお越しいただければ対応させていただきます。どうぞ安心してお越しください。

矯正だけで治療する場合と手術もする場合の違いは何ですか?

まずはどこが気になって、どのように治したいかを考えてみてください。

外科矯正では手術であごの形から変えていきますので、受け口の方の場合、歯ならびや咬み合わせだけではなくあごが出た感じが改善されます。
手術を行わない矯正治療だけでは受け口は治せますが、あごの出た感じは変わりません。

もしも、あごが出ていることが最も気になっていることで、それを治したいというのであれば手術をすべきということになります。
受け口でよく食べ物が噛めないということであれば矯正だけでもよいかもしれません。

費用については矯正治療だけで治す場合はまったく保険がききませんので当院では約65万円くらいになるかと思います。

外科矯正の場合は当院のように顎口腔機能診断施設の指定を受けているところで矯正治療を行い、さらに大学病院で手術をする場合にはすべてが保険適応になります。

その場合は矯正部分が25万円くらい、手術がやはり25万円くらいになるかと思われます。

さらに手術には高額医療費控除も適応されますので、実際の支払は10万円くらいでしょう。

また、矯正治療だけの場合も外科矯正の場合も医療費控除は申請することができます。
その場合には、所得に応じて10%から50%くらい税金が戻ってきます。

歯列矯正と審美歯科の違いは何ですか?

一番の目的として咬み合わせを良くするために、できるだけ自分の歯を生かし、それを動かして位置を整えるのが歯列矯正(矯正歯科)です。
顎が成長している子供の時期に行う矯正治療は顎の発育をコントロールすることができるため、骨格のバランスを整え、無理なくより良い咬み合わせにすることも可能です。

一方、見た目を綺麗にすることが主な目的で、歯の形や色を変えて整えるのが審美歯科です。基本的には咬み合わせの治療は行いません。

矯正歯科は、矯正装置を使って歯や顎を動かし、期間をかけて正しい咬み合わせ、歯並びへと導いていくものです。
治療中には長い期間がかかりますが、健康な歯を極力生かし、顎や歯ぐきのほか口元のバランスを整えるのが特徴です。

審美歯科では、短期間で見た目を改善することが目的なため、大きくずれた歯の治療では、たくさん歯を削ったり、神経を取ることや歯を抜くなどしてセラミック製のかぶせものをします。
歯はダメージを受けますから、歯の寿命は短くなるかもしれません。

矯正治療の場合にも個々の歯に問題がある場合には、歯並び・咬み合わせを整えた後、審美歯科的治療が必要になることもあります。
例えば、ひどい虫歯で歯質が崩壊している場合、色が変色していて漂白しても改善できない場合、銀歯を白くしたい場合などです。

歯列矯正と審美歯科には目的だけでなく、そのメリット・デメリットに違いがありますから、よく検討してください。

外科矯正と美容整形の違いは何ですか?

歯列矯正と審美歯科の違いに似ていますが、外科矯正の一番の目的は咬み合わせを良くするためです。

外科矯正は、咬み合わせの問題が歯だけではなく、顎の骨格的な不正にまで及んでおり、歯を動かすだけでは十分な機能の改善が望めない場合や歯や顎に無理な負担がかかってしまうと考えられる場合に行います。

顎が極端に大きい、小さい、非対称などのために出っ歯、受け口、顎の曲がり等があり、矯正治療だけでは治療が困難な場合には顎変形症という病名になり、保険での治療になります。
骨格の改善から行っていきますから、咬み合わせの改善に加えて見た目という美容的改善も得られます。

美容整形では主として見た目を短期間で改善することが目的で、それでうまく咬めなくなってしまったら、歯にかぶせ物をして取り繕うというのがやり方です。
美容が目的ですから保険は効きません。

外科矯正は矯正歯科の一分野であり、歯を動かし、できるだけ自分の歯を生かして咬み合わせを改善していきますから、期間がかかります。
手術・入院の期間も含めておおよそ2年間くらいかかります。
手術は大学病院の歯科口腔外科と連携して行います。1、2週間の入院が必要になります。

外科矯正と美容整形には目的だけでなく、そのメリット・デメリットに違いがありますから、よく検討してください。

もしも見た目が気になっていて、美容整形外科に行かなければ治療できないと思われていた方は、一度ご相談にお越しください。

逆に咬み合わせが気になるけれども、手術というと美容整形のようで抵抗があるとお考えの方へ。

外科矯正はあくまで医療です。見た目の改善は結果に過ぎません。

すべては自分の意識の問題です。
良く咬めるようになって健康的な生活を送ることができるなら、またずっと気にしていたことが解消され、自信を持って生きていけるなら外科矯正という方法も考えてみませんか。

治療中について

矯正治療中には痛みがあるのですか?
矯正治療の途中でしばらく通院できない期間があるかもしれません。大丈夫ですか?
治療の途中で転居のため通院が困難になった場合はどうしたらいいでしょうか?
矯正治療の途中で外国から帰国しました。続けて治療してもらえますか?

矯正治療中には痛みがあるのですか?

矯正治療の際の痛みとしては2つの異なるものがあります。

ひとつは装置自体によるもので、初めのうち唇・頬の内側や舌が装置に当たって傷ができることがあります。
この違和感や痛みは1週間ほど経つと自然に避け方を覚えてくるので、それほど気にならなくなります。

唇や頬の緊張が強く、どうしても装置に当たってしまいやすい方はワックスといってやわらかいロウソクを装置の上に貼り付けることによって、傷つくのを防ぐことができます。

もうひとつの痛みは歯が動き始めるときのものです。
装置を初めてつけたときや調節の後、3〜4時間経つと歯が痛くなってきます。
特に食事のときなど歯に力が加わったときに痛みを感じます。
通常は2・3日から1週間くらいで痛まなくなります。

治療を始めたばかりの頃が最も痛みが強く、治療が進むにつれてあまり痛みを感じなくなります。
その程度は個人差が大きく、お煎餅を食べてもまったく痛まない人からプリンを食べても痛いという人までいて、やってみないとどれくらいかはわかりません。

ただし、矯正治療を始めたばかりの頃だけは、多くの方が食事のときに軟らかいものを食べているようです。
もしも、痛みが強くて食事ができないということであれば、一般的な痛み止めの薬を飲んでいただければ効果があります。
3か月くらいも経てば、それほど問題はなくなってくると思います。

しばらく通院できなくても大丈夫ですか?

矯正治療は長期間かかりますから、その間に都合によりしばらく通院できなくなってしまうこともときにはあります。

たとえば出産やけがのための入院や、短期間の留学や受験で忙しいなどです。

そのような場合でも、矯正装置が壊れて痛いとかいうことが起こらない限りは特別問題はありません。
ただ単にその間、治療の進行が遅くなるだけのことです。

もしも矯正装置が壊れてしまったときには、何らかの応急処置が必要になるかもしれません。
その際にはご連絡ください。
方法をお伝えいたします。

転居のため通院が困難になった場合は?

転勤や結婚のため遠方へ転居することになった場合、継続して通院していただくことが困難になるかもしれません。

このような場合、継続治療の依頼書を作成し、転居先で引き続き矯正治療を受けていただけるよう手続きをとります。
初診時および必要なら治療途中の模型、レントゲンや写真とともに、治療経過の記録をお渡しし、継続治療をしてくれる医療機関をご紹介いたします。

なお、費用につきましては治療の進行程度に応じての精算を行わせていただきます。

治療途中で遠方への転居の可能性があるような方には、できるだけ転医しないで済むよう転居後の治療開始をお勧めしています。
それは最初から最後まで一人の矯正歯科医師が治療を担当する方が治療経過を十分に把握できますし、たとえ返金したとしても転医に伴い費用の重複が生じる可能性が高いからです。

治療途中で外国から帰国したら?

治療を継続することは可能です。
できれば、転居前に掛かっていた先生から歯型の模型やレントゲン等のほか治療内容が分かるような説明書をもらって来てください。
英語で書いていただければ問題ありません。

矯正装置はほぼ世界標準ですから、治療を行う上での問題はありません。
ただし、技術に関しては同じとは言えませんので、帰国前に説明されていたこととは異なってくるかもしれません。

例えば、前の先生からはあと少しで終わりますと説明されていても、日本の矯正専門医の立場から見てとても無理(やるべきことがやっていないなど)ということはあるかもしれません。

治療費はいくらにするべきか一概には言えませんが、追加で必要な処置や治療期間を考慮して、患者さまのご負担ができるだけ軽くなるようにご相談させていただきます。

料金について

なぜ矯正歯科治療の費用は高額なのですか?
保険でできる矯正治療にはどんなものがありますか?
石塚矯正歯科クリニックでは、どうしてこんなに安いんですか?
矯正治療でも医療費控除は申請できますか?

なぜ矯正歯科治療の費用は高額なのですか?

特定の先天異常や外科矯正などの特殊な場合を除いて、一般的な矯正歯科治療では健康保険は適用されず、原則患者さまの全額自己負担となります。
また、長期間の治療が必要になるため、全体の費用は高額になります。

自費での治療費は保険診療と異なり、医療機関ごとにその費用が異なります。
しかし、ただ単に費用が安い、高いという理由だけでどこにするかを決めるのではなく、良く話を聞いて納得できるところでの治療を検討してください。

当院では矯正治療費を開示しています。
無理なく支払いができるように分割払いにも対応しています。

保険でできる矯正治療にはどんなものがありますか?

「顎変形症」と「厚生労働大臣が定める疾患」に対してだけ矯正治療が保険適応になります。

顎変形症とは下顎前突(かがくぜんとつ: 受け口)、上顎前突(じょうがくぜんとつ: 出っ歯)、下顎側方偏位(かがくそくほうへんい: 顎が曲がっている)、開咬(かいこう: 歯が咬み合わない)などの状態が著しく、手術を併用しないと矯正だけでは治療が困難な状態を指します。
顎変形症の矯正(外科矯正)に保険が適応されるためには顎離断等の手術を行うことが必須条件となっています。

従いまして、成長期の子供で将来手術を併用しないと、咬み合わせを矯正することが困難と予想されるような場合にも、手術を前提とした矯正治療を開始する前の段階では保険は適応されません。

平成14年4月1日より唇顎口蓋裂のほか厚生労働大臣が定める先天性疾患に対しても保険が適応されることになりました。
厚生労働大臣が定める疾患は以下の通りです。

* 唇顎口蓋裂
* 第一・第二鰓弓症候群
* 鎖骨頭蓋異骨症
* Crouzon症候群
* Treacher-Collins症候群
* Pierre-Robin症候群
* Downs症候群

石塚矯正歯科クリニックでは、どうしてこんなに安いんですか?

良く聞かれる質問です。

答えは簡単。この値段で良いと考えているから。
後でその他の費用がかかって高くなるということもありません。

矯正治療には通常の場合、保険が使えません。自費の治療になります。
つまり、治療費は格医院が独自に決めた価格であるわけで、それぞれの考えに基づくものです。

長い間この業界にいると歯科の治療費が高いのは当たり前という考えになってくるものですが、大学病院に勤務していた当時から感じていた平均的な矯正治療費が70〜80万円は高いという思いをそのまま実現しました。

安いからといって粗悪な材料を使っているとか、治療が雑だとかいうことは決してありません。

ですから、満足のいく治療ができなくなるほど多くの患者さまを、お受けしておりません。
初診相談をすぐに希望されましても、余裕がない場合にはお待ちいただくこともあります。

相談の際にはなんでもお尋ねください。
どんなことでもお話致します。

あなたが本当に矯正治療を希望していないのなら、 早く治療をしないと将来どうなるか分からないというような脅迫めいたことを言ったり、治療をしつこく勧めたりするようなことはありません。

あなたにとって矯正治療をするメリットが、治療にかかる時間と費用以上のものでないなら、あえて治療を勧める気はありません。
自ら進んで治療したいと考えている方にだけ来ていただきたいので、このスタイルは踏襲(とうしゅう)して行くつもりです。

相談は無料ですので、どうぞ安心してお越しください。

矯正治療でも医療費控除は申請できますか?

医療を受けられた場合、確定申告の際に医療費控除を申請すれば税金が戻ってくることがあります。
これは矯正歯科治療についても同様で、咬み合わせや歯並びを改善するために矯正治療を受けたのであれば、医療費控除の申請をしてもなんら問題はありません。

ただし、唯一美容を目的とするような場合は医療費控除が受けられません。
子供の場合は特に治療の目的を証明する必要はないようですが、成人の場合は矯正治療が医療上必要であったということを証明する診断書の提出を求められることが多いようです。

税務署によって対応が異なりますので、詳しくは管轄の税務署にお尋ねください。
また、医療費控除により還付される税金は所得や医療に費やした金額によって異なります。

>>医療控除


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